第三回萌桜祭り。河瀬さんが20年前に撮った『萌の朱雀』の舞台となった平雄を訪ねるイベントです。映画の主人公みちるが通学した道を登って、河瀬さんがマイク片手に説明しながらロケ地へ向かいます。わたしは、ご縁がありましてイベントスタッフとしてお手伝いでした。
集合場所は古いバス停。五新鉄道のトンネルがすぐそばにあります。
参加者の皆さんを待ちます。転がり落ちそうな急勾配に畑が作られています。
河瀬さんが一人ひとりとハイタッチ。サービス精神旺盛な方です。
ロケのエピソードなど説明してくださるトークショーが始まりました。ドイツからドキュメンタリーの撮影班が密着しています。
参加者に映画の印象的なシーンを聞きます。
赤屋根の家、湧水の水場など変わらずありました。
映画にご出演されていた平さんと。地元の普通の会話をするように演じないと全部NGになったそうです。
この縁側もよくでてきましたね。
私はおくどはんのある台所シーンが好きでした。
女優尾野真千子さんのお父様のご指導により、山桜の苗を三本植えました。この方は、なんでもできて、なんでも知っていて、明るくてかっこええ。
五條市や地元の方が猪鍋や餅を用意してくれました。私はスタッフのはずなんですがどこまでお役に立てた?というくらい食べまくってました。
山は豊かでした。見頃のサンシュユ。
山わさび。
福寿草。
バイモ。
自生する当帰。ここはかつて薬草栽培が盛んでした。今は当帰の苗を作っています。奇しくもうちも当帰を作ることになったばかり。
今年はわらびがよく上がっているそうです。
映画の最初と最後のシーンはたしかこの風景。この先には天気がよければ稲村岳が見えるそう。いやなことなどぶっ飛びます。
Yさん宅でスタッフ打ち上げ。風の森アキツホ純米酒で炊くという贅沢な鍋!。味は塩コショウのみなんですがほんとおいしかったです。ご馳走さまでした。
ロケ地を訪ねるなかで、たくさんの地元の方とも交流がありました。山にいきる方々の逞しさを間近にみて、自分はまだまだ自然を生かしきれていない、楽しめること学ぶことはもっとあると感じました。
河瀬監督は萌の朱雀のあと、映画をやめたいくらい悩んで平雄を再訪されています。そのとき、あんたはまだ旬やないだけや、柿の木もまだ芽やろ、これから花咲かせて実をつけるんやからがんばれ、と言われたそうです。
それを信じて頑張られて今があるということに拍手を送りたいです。河瀬さんはこの地に深く感謝されているのでしょう。