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クヌギの育成

里山には薪炭となる雑木が欠かせませんが、裏山の金剛山は戦後、建築材の需要に応える政策によりクヌギやコナラなどを全て切り倒され、杉や檜といった針葉樹の森になりました。大きくなったそれらの木が切られずに、あるいは間伐もされずに放置されているのは、安い外材の輸入政策に舵が切られたからです。時の政策の迷走に翻弄された林業です。農業も危機的ですが、林業はすでに回復不能かもしれません。

杉浦農園はこれまで、田畑の再生維持に努めてきました。戦後、農業と林業が分断されたことにより、山には立ち入ることができなかったのです。現在、これも国の政策ではありますが、針葉樹を伐採して広葉樹を植える取り組みが始まっているそうです。広葉樹の森は、貴重な燃料源となるだけでなく、林床が明るくなり動植物が豊富となります。そんな森の育成もこれからの農園の仕事としたいです。昨年拾ったクヌギのどんぐりが育っています。

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