

先週くらいから、朝晩は涼しくなりました。ボランティアハウスでは、夜は窓を閉めておかないと風邪をひきそうです。トレーナーを着込む日もあります。平野部の人からはおどろかれますが、標高400mを超える、奈良の外輪山ではお盆あたりから毎年こんな感じです。
さて、8月11日は、ここよりもさらに涼しい、車で40分の川上村へ。夏休みの宿題を手助けする子供向けのイベントで、野菜販売をさせていただきました。トマトは瞬殺、また蕎麦粉に惹かれる人が多く、これも完売。もう4年目になるので、現地の人も顔見知りが多くなりました。川上村の大滝ダムの辺りには、森と水の源流館という博物館があるのですが、ここの職員さんともすっかりお知り合いです。
ダムに沈んだ、しかしダムと生きる決断をした川上村。30年前、僕は建設土木コンサルタントで仕事をしていて、会社は大滝ダム建設計画にも関わっていたのですが、当時は住民との反対闘争の真っ最中でした。この日は、住民と国の間に立って、一番大変な思いをした当時の村長とお話ができました。その明るい表情からは、想像もつかないような壮絶な苦しみに耐え抜かれたのだと思います。しかし、ダムができたことにより、川上村はよかったのではないか、ダムができて自然と人の輪が壊されたことにより、大切なものへの気づきが生まれ、それは源流を汚さないという川上村宣言へとつながり、いまの川上村の発展があるのではないか。僕の問いかけに、元村長もうなずかれていました。
ダムを作る会社で働いた者が、こうしていまダムの前で里山再生を標榜しながら野菜を売っている。人生はループのように巡り巡る。不思議なものです。